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2010年09月08日

断われない性格。

社長です。hairsalon

約5年前の話です。

お客様から、どうしても
「大福帳(だいふくちょう)」
ほしいと、頼まれました。

お寺様からのご依頼でした。
昔から使っているのと同じものがほしいと。

「んー、大福帳、いまどき?」と内心思いながら、
断れない性格の私は、つい受けてしまいました。

そこで、デジカメで、お客様の大福帳を「パチリ」。

帰ってから、色んな仕入れ先に何件も問い合わせても、
いまどき、取り扱っているところはなし。

困りました。

どうしよう。

ん~、作ってしまえ!

ということで、作りました。

1冊の材料です。

奉書紙(ほうしょし) 25枚
白表紙(みの判) 1枚
麻紐(あさひも) 少々


まず、奉書紙を用意します。
断われない性格。

そして、半分にカット。
断われない性格。

そして、それをさらに半分に折ります。
断われない性格。

50枚の奉書に2つ穴を開け、表紙に厚紙を使い、
麻紐(あさひも・トーカイでゲット)で、つづります。
断われない性格。

綴った方の反対側のカドを黒の製本テープで補強。
断われない性格。


はい、出来上がりです。
断われない性格。

やれば、何とかなるものです。

2冊、作って当時、納めさせていただきました。

あれから、5年。
1ヶ月ほど前、また2冊のご注文をいただきました。

今度は大丈夫。
「ハイ!喜んで。」

5年前、作り方をデジカメで記録しておいたのをみながら、
我ながら、前よりも立派に作れました。

この大福帳、店頭には、おいておりません。
当たり前ですが・・・。

ご依頼がありましたら、ご相談に応じます。




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Posted by 文具・事務機の早田株式会社 at 21:04│Comments(3)なんでも相談室
この記事へのコメント
大福帳って何に使うものですか??

名前も初めて聞きました~(・0・)
Posted by ひーやん at 2010年09月09日 09:22
説明が足りず失礼しました。

大福帳(だいふくちょう)とは江戸時代の商家で使われていた帳簿の一種です。
売掛金の内容を隈無く記し取引相手ごとに口座を設け、売上帳から商品の価格や数量を転記し取引状況を明らかにした帳簿です。
商家にとっては最も重要な帳簿の一つです。

簡単に言うと、掛売りを記録する売掛帳ですね。
掛売りとは、つけ(後払い)で買って、後でお金を支払う買い方です。

よく、時代劇で、商家の帳簿を付けているシーンが写りますが、
その時に見かけます。
現在では、使われていません。

縁起を担いで、大きな福が来るようにと、
名づけられたと思います。
Posted by 伊万里の川っ子太郎 at 2010年09月09日 11:03
文具店の凄味さえ感じて
ゾクゾクしています。

古書の和綴じとかそっと外して、
アイロンかけてマイクロフィルムを
撮影する契約社員を暫くやってました。

撮影終わるとまたもとの通りに
綴り直すんですけれど、、、、。

なんだか和の物には心引かれる
審美性と様式伝統美と職人の意気
を感じます。

大福帳カレンダーとか作っても
和風建築や古民家に合いそうですね。
                   職妻
Posted by 相談室職員 at 2010年09月21日 23:15
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